愛知県稲沢市の北西部、国内屈指の銀杏(ギンナン)の生産量を誇り、晩秋には一万本を超える銀杏(イチョウ)によって町が黄金色に染まる『祖父江町』。
静岡県静岡市と藤枝市の境、平安時代の歌物語である「伊勢物語」によって世に知られるようになった細道と五街道の一つである東海道が通る峠、そして峠の東麓には往来する人々にとっての休憩地だった集落が残る辺り一帯の『宇津ノ谷』。
滋賀県近江八幡市、日本最大の湖である琵琶湖の中央部東岸寄りに位置し、日本で唯一の淡水湖の有人島である『沖島』。
富山県北西部、萬葉三十六歌仙の一人である「大伴家持」が愛した越中の自然を有し、鋳物の産地として400年以上の歴史を持つ『高岡市』。
長野県の最南端、諏訪湖を源にした「天竜川」が村の中央を南北に流れ、温暖な気候のため信州の春を最初に告げる村でもあり、面積の約93%を森林が占めている『天龍村』。
三重県伊勢市、伊勢神宮内宮の南方深く剣峠麓を源とする「五十鈴川」が河口に向け二手に分かれたことで生み出された三角州状の地であり、伊勢湾に面した海浜とその背後の常緑広葉樹が広がる丘陵地に「音無山」が連なったあたり一帯である『二見浦』。
愛知県新城市の「鳳来寺」への参道の片隅で、2匹のクロアゲハがひらひらと舞う彼岸花の小さな群生を見かけます。
昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日、その日を向かえる頃になると夏にあれほど賑やかに鳴いていた蝉の声の種類が少なくなってきます。
ニイニイゼミ(にいにい蝉)の「チィー」と言う鳴き声から始まって行く夏。
夏の訪れによって聞こえる音があります。
蝉の声、虫の羽ばたき、夏鳥の囀り、蛙の声、風でこすれる草葉、風に揺れる風鈴、花火や祭りの響き…
そして、それらの夏の音に混じって鳴り始める踏切の音も聞こえてきます。
陸上植物が地球上に出現したのは約4億7000万年前だと言われています。
それから過酷な地球環境の変化に対応しながら、胞子によって子孫を残すシダ植物、そして種子で子孫を残すようになり胚珠がむき出しの裸子植物と花を咲かせる被子植物とが長い進化の過程で現れてきます。
光を見た後にまぶたを閉じると、何やら明るいものが見えてきます。
金色の世界、あるいは瞬く虹の世界。
意識を集中して思い描く何かを想像すれば、描いたその姿が浮かび上がってくるようになります。
ある町に流れる小さな川に架かる橋、ときおり橋を渡る人がその橋の半ばほどでふと足を止めて辺りを見渡す場面に幾度か出くわします。
日本の第26代天皇である「継体天皇」(在位507-531)が埋葬されたと考えられている陵墓が、大阪府の北部に2つあります。
日本海に面する福井県の若狭町と美浜町にまたがって5つの湖水群があり、総称として「三方五湖」と呼ばれています。
三方五湖の一つ、「水月湖」の湖底には厚さ約45mの泥の層に約7万年の歳月をかけて積み重なった縞模様の堆積物である「年縞」が形成されています。
伊勢神宮からおよそ15km離れた三重県明和町にある近鉄「斎宮駅」の北側に広がる地には、かつて「斎宮」と呼ばれた宮殿が建っていました。
山口県の中央部、美祢市に広がる「秋吉台」は日本最大のカルスト台地です。
カルスト台地とは、水に溶けやすい石灰岩などが雨水や土壌水・地下水などによって溶食されることによりできた周囲の低地に比べて盛り上がった平らな土地のことを言います。