昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日、その日を向かえる頃になると夏にあれほど賑やかに鳴いていた蝉の声の種類が少なくなってきます。
ニイニイゼミ(にいにい蝉)の「チィー」と言う鳴き声から始まって行く夏。
夏の訪れによって聞こえる音があります。
蝉の声、虫の羽ばたき、夏鳥の囀り、蛙の声、風でこすれる草葉、風に揺れる風鈴、花火や祭りの響き…
そして、それらの夏の音に混じって鳴り始める踏切の音も聞こえてきます。
陸上植物が地球上に出現したのは約4億7000万年前だと言われています。
それから過酷な地球環境の変化に対応しながら、胞子によって子孫を残すシダ植物、そして種子で子孫を残すようになり胚珠がむき出しの裸子植物と花を咲かせる被子植物とが長い進化の過程で現れてきます。
光を見た後にまぶたを閉じると、何やら明るいものが見えてきます。
金色の世界、あるいは瞬く虹の世界。
意識を集中して思い描く何かを想像すれば、描いたその姿が浮かび上がってくるようになります。
ある町に流れる小さな川に架かる橋、ときおり橋を渡る人がその橋の半ばほどでふと足を止めて辺りを見渡す場面に幾度か出くわします。
光によって生ずる「かげ」には、影・陰・蔭・翳などいくつかの語があります。漢字の「影」の成り立ちは、日の光を意味する「景」と模様を意味する「彡」であり、「影」そのものにも「光」の意味が含まれています。
「風」は気象的な意味のほか、風を読む、風に訊く、風潮、順風、逆風など世情や状況を表す言葉としても使われます。また風情、風趣、風月、風土といった言葉に表されるように自然と人の結びつきの強さを見ることができます。
正月7日に七草粥を食べる習慣で知られる春の七草。
「せり なづな 五形 はこべら 仏の座 すずな すずしろ これぞ七草」と南北朝時代の四辻左大臣が詠んだ春の七草が主に食用であるのに対し、秋の七草は鑑賞が中心です。
彼岸は二十四節気である春分の日・秋分の日を中心として前後3日間、それぞれ7日間のことをいいます。寒さが和らいでくるのは春分の頃、暑さが抜けて涼しくなってくるのは秋分の頃。彼岸は季節の移ろいの目安となるのです。
澄み切った秋の夜空に燦然と輝く月、十五夜は古からの風習として月見の行事が行われます。旧暦の8月15日の夜、お供え物をして月を愛でる月見行事は、十五夜、仲秋の名月と呼ばれます。
75.32年周期で地球に接近する短周期彗星、後の「ハレー彗星」について予言した「エドモンド・ハレー」が、1692年に「イギリス学士院」で地球には3つの空洞があると発表した「地球空洞説」。
時折、雨が降る日に森を彷徨いたくなります。
薄暗い林道を歩いていると聞こえてくる「雨の音」、木々の葉や落ち葉の積もる地面、そして手にする傘に落ちる雨粒を聞きながら、人魂のようにふらふらと漂いながら森の奥へ奥へと導かれていきます。
しとしとと雨が降る或日、ベランダに置かれた柱サボテンの鉢に小さな梅雨茸が育っているのを見つけた。
「梅雨茸」は、梅雨の頃に生える食用にならないきのこ類の総称で夏の季語でもあります。
陰鬱な梅雨を表現していますが、思いがけず目にしたら嬉しいモノです。