昼と夜の長さがほぼ同じになる秋分の日、その日を向かえる頃になると夏にあれほど賑やかに鳴いていた蝉の声の種類が少なくなってきます。
ニイニイゼミ(にいにい蝉)の「チィー」と言う鳴き声から始まって行く夏。
光を見た後にまぶたを閉じると、何やら明るいものが見えてきます。
金色の世界、あるいは瞬く虹の世界。
意識を集中して思い描く何かを想像すれば、描いたその姿が浮かび上がってくるようになります。
優雅な光沢、しなやかでさらりとした肌触りの「絹」は最も古くからある繊維。古今東西、様々な文化を生み、運び、そして今も愛され続けている「絹」は、人類の宝物と言えるかもしれません。
光によって生ずる「かげ」には、影・陰・蔭・翳などいくつかの語があります。漢字の「影」の成り立ちは、日の光を意味する「景」と模様を意味する「彡」であり、「影」そのものにも「光」の意味が含まれています。
「風」は気象的な意味のほか、風を読む、風に訊く、風潮、順風、逆風など世情や状況を表す言葉としても使われます。また風情、風趣、風月、風土といった言葉に表されるように自然と人の結びつきの強さを見ることができます。
正月7日に七草粥を食べる習慣で知られる春の七草。
「せり なづな 五形 はこべら 仏の座 すずな すずしろ これぞ七草」と南北朝時代の四辻左大臣が詠んだ春の七草が主に食用であるのに対し、秋の七草は鑑賞が中心です。
彼岸は二十四節気である春分の日・秋分の日を中心として前後3日間、それぞれ7日間のことをいいます。寒さが和らいでくるのは春分の頃、暑さが抜けて涼しくなってくるのは秋分の頃。彼岸は季節の移ろいの目安となるのです。
澄み切った秋の夜空に燦然と輝く月、十五夜は古からの風習として月見の行事が行われます。旧暦の8月15日の夜、お供え物をして月を愛でる月見行事は、十五夜、仲秋の名月と呼ばれます。
絞り染めは、布を括ったり縫い縮めたり挟んだりして、縮まったその部分に染料が入らないようにして染める防染手法のことです。
織物や染色が発達していく過程で、絞り染めは多彩に変化発展を遂げていきました。
ローマ帝国時代に本国以外の領土を指す属州を意味する「プロウィンキア」が語源となり、帝国終焉以降は「フランク王国」の勢力下から「プロヴァンス伯領」を経て、1482年に「フランス王国」の州の一つとして併合、「フランス革命」の際に州が廃止された以後も南フランスの南東に広がる地方の名称として呼ばれる『プロヴァンス』。
照らす太陽の熱さ、巻き上がる土の埃、行き交う人の匂い。
この場所、Indiaで出会う人々。